3月末ごろ、ヤフオクで松尾工業社製の「GX4000」というスピニングリールを発見! バス釣り用のリールを探していたので、¥3,600という安さに惹かれて即落札してしまいました。この記事では、そのリールのメンテナンスの様子と実際に使ってみた感想をまとめてみました。

松尾工業とGX4000リールについて
松尾工業(長野県上田市)は、1960年代から釣具業界で知られる精密機械メーカーで、特にスピニングリールの製造において高い評価を得ています。また、シマノをはじめとする大手メーカーへの部品供給も行っており、その高い技術力は業界内でも広く認知されています。松尾工業のリールは、耐久性と精度に優れており、50年以上前の製品であっても、機構部の摩耗が少なく、メンテナンス次第で今でも十分な性能を発揮することができます。

今回手に入れたGX4000は、サイズ的にはカーディナル33やミッチェル408よりひと回り小さく、ハイスピード仕様でオートリターンベールを搭載。キャスト後の巻き始めが素早く、軽さも相まって渓流釣りにとても向いているモデルです。渓流釣りが盛んな長野で作られたという背景もあり、渓流向きの工夫が随所に感じられます。
ただ、個人的には想像していたよりサイズが小さく、第一印象としては「バス釣りにはちょっと向かないかな?」と感じました。
分解・清掃・外装リフレッシュ
まずは分解して内部の確認から。予想通り、古いグリスが変色してびっしり付着しており、メンテナンスのやりがいがあります。

内部のギヤ構成はシンプルで、特に複雑な仕組みもなかったため作業はスムーズに進みました。スプールの角に少し引っかかりがあったので、やすりで調整し、その後コンパウンドで滑らかに仕上げました。さらに、錆が出ていたベール部分もコンパウンドで磨き、はげかけたロゴは金色から白に塗り直し。白にすることで印象が大きく変わり、全体的にぐっと引き締まった感じになって、とてもかっこよくなりました!

実際に使ってみた感想
まずは当初の目的通り、バス釣りで使用してみました。巻き心地は非常にスムーズで、年式の古さをまったく感じさせません。オートリターンベールもバッチリ機能しており、バネも強く、カーディナルC3のように折れる心配もなさそうです。
ただ、スプール径が小さいせいか、0.8号(3lb)のフロロカーボンラインでミノーをトゥイッチしていると、半日も経たないうちに糸よれがひどくなってしまい、途中で「ヨリトレール」という糸よれ防止器具を使う必要がありました。そこで0.4号のPEラインに巻き直してみたところ、糸よれはほぼ解消。ですが、今後はダウンショットリグで底を探る釣りもしたいと考えており、PEラインだと浮力が強く沈みにくいので、フロロカーボンラインに戻すか悩み中です。
とはいえ、問題なくバスを釣り上げられましたし、リール自体が軽いのでロッドアクションもつけやすく、シェイク操作も快適でした。次のリールが決まるまでは、しばらくこのGX4000をバス釣りで使っていこうと思います!

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