Mitchell前身CAPの1940年代リールのメンテナンス

meintenance ルアーフィッシング

ヤフオクでミッチェルの304シリーズが大量出品されているのを発見!
その中でもひときわ目を引いたのが、Mitchell(ミッチェル)社の前身であるCAP(キャップ)社の1940年代モデル。今回はその貴重なリールを落札できたので、早速メンテナンスしてみました!

CAP社とリールの紹介

Mitchellリールの原点とも言えるCAPは、1930年代末から1940年代にかけてフランスで開発されたスピニングリールです。量産体制に入る前のモデルで、ごく少数のみが手作業で組み立てられた希少な試作的リール。特許の制約を回避するため、ベールアームは非常に短く設計されており、その独特な構造は今となっては貴重なディテールです。軽量かつ堅牢なボディ、フェザリングもしやすい操作性の高さが魅力で、後にMitchell 304へと受け継がれていく設計思想のルーツがここにあります。

今回入手したのは1940年代製のモデルで、アンチリバース機構すらついていないという、まさにMitchellの“原点”ともいえる一台。使い込まれた雰囲気も良く、歴史を感じる一品です。

メンテナンスの様子

蓋を開けてびっくり(-口-;)
想像以上にシンプルな構造でした。古いリール特有のグリスまみれを期待(^^;)していたのですが、ギヤの数が少ないためグリスも控えめで、全体的にあまり汚れていない印象。むしろ保存状態が良く、きちんと保管されていたのかもしれません。

ベールを戻す機構も驚くほどシンプルで、スプリングも華奢な作り。見た目はちょっと頼りないですが、当時の技術者の創意工夫を感じさせる設計です。

分解、洗浄とオイルアップとグリスアップ。金属部はピカールで磨き上げアーマーオイルで仕上げをしてメンテナンスは完了。
再塗装するか悩みましたが古すぎて歴史的価値すら感じたのでとりあえず無しとしました。

メンテナンス後の巻き心地は予想外に軽快。ギヤノイズはあるものの、それが逆に心地よく感じられます。コレクション目的で手に入れたつもりでしたが、この感触を味わうと、実際に釣り場で使いたくなってきます。
とりあえずラインを巻いてみました。(^^;)

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