Mitchell 300リールをメルカリで3,000円で購入しました!
今回で2台目となります。
この記事では、リールの紹介とメンテナンスの様子をご紹介します。
Mitchell 300の紹介
Mitchell 300は、スピニングリールの歴史を語る上で欠かせない存在で1948年、フランスで生まれたこのリールは、世界初の量産型スピニングリールとして多くの釣り人に愛され名作として語り継がれています。
このリールの最大の魅力のひとつは、内部ギアの構造美です。まるで時計の機械のようなギアの組み合わせで、美しさすら感じさせるそのギアは、当時の技術者の創意工夫の結晶と言えます。現在のリールとは異なり、分解してメンテナンスを楽しむことができるのもMitchell 300ならではの楽しみ方です。
Mitchell 300の特徴の一つは、スプールの回転方向です。通常のスピニングリールが右方向に回転するのに対し、左方向に回転します。このため、ラインのフェザリング(キャスト時にラインを指で制御する操作)は左手で行う方がやりやすいでが、慣れれば右手でも十分に対応可能です。
巻き心地については、現在のリールと比べると滑らかとは言えません。ギアの回転は独特で、どこか重さを感じることもあります。しかし、この「重さ」こそがMitchell 300の魅力の一部とも言えます。回転の滑らかさを追求した現代のリールにはない、オールドタックル特有の存在感を味わえます。
実用性についてはトラウトやバスなど、さまざまなターゲットに対応でき、私自身も本流やダム湖でのトラウトフィッシングにはこのリールを使用しています。また、クラシックなデザインは大変におしゃれです。
メンテナンスの様子
購入したMitchell 300はハンドルが無い状態でしたが、内部メンテナンスだけしてハンドルは気長にヤフオクの出品を待つことにします。
1.蓋を開けて中をチェックします。グリスが劣化して硬くなっていましたのでマイナスドライバーの先で丹念に取り除きます。
2.蓋側のギヤです。グリスまみれですがオールドタックルはいつもこんな感じです。
3.ギヤとストッパを取り外します。
4.次は本体部です。
5.部品を外す度にマイナスドライバーの先でグリスを取っていきます。グリスを取っておくと洗浄時に楽になります。
6.スプール部はかなり砂が入っていてグリスと混ざっていました。
7.ブレーキクリーナで洗浄していきます。汚れがひどい時は灯油で洗浄してから仕上げにブレーキクリーナーで洗浄しますが、今回はそれほど汚れていないのでブレーキクリーナーで十分でした。
8.グリスアップ&オイルアップして完成!
ちなみにグリスはシマノ。オイルはダイワを使用しています。歯の所にはグリスを筆で塗布、摺動部にはオイルを挿します。
このリールを使うことで、釣りの楽しさだけでなく、釣り道具の歴史に触れるという貴重な体験が得られます。Mitchell 300は、一度は手に取ってみる価値のある名作リールです。
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