【本当に必要な自然保護とは?】池や小川が教える自然の姿

池のゴミ 環境

みなさん、釣りをしている場所の水質はどんな感じでしょうか?

私は自然のマス釣りは長野の木曽や岐阜の高山地方で行うことが多いので、水質はとても良好です。
でも、ブルーギルやブラックバスとなると、近所の池や愛知の入鹿池で釣りをすることが多いですね。入鹿池は時期によって綺麗な時もあればそうでない時もありますし、近所の公園にある池は正直あまり綺麗とは言えません。

昨日、いつものように近くの池でブルーギル釣りをしていた時のことです。池の周りを親子連れが散歩していましたが、そのうち小学校低学年くらいの子供が池に向かって走り出しました。お母さんが「池に行っちゃダメ」と注意していたのですが、子供はそのまま池の水に触れようとしたので、今度は「腐った水に触れてはダメ」と声をかけていました。

確かにその池は80cmほどの透明度しかなく、見た目も綺麗ではありませんが、日本の池では平均的な水質です。昔はもっと汚い池や小川ばかりで、私たちはザリガニを取ったり、泥だらけになって釣りをしたりして遊んでいましたが、誰も咎める大人はいませんでした。友達と放課後、そんな場所で遊ぶのが普通でした。

でも今は、親が子供の行動に「危ないから」「汚いから」と禁止することが多くなったようです。
もちろん、安全を守るのは大切ですが、見た目が少し汚らしいからといって池や小川に触れさせないのは、子供に自然の本来の姿を知る機会を奪っているように思えます。

普通の池や小川は、たとえ健全でも緑色だったり透明度が低かったりします。
水が本当に腐っていれば異臭がするのでわかるはずです。ですが、ネットの情報があふれる中、実際に触れることなく“見たり触れたりしたつもり”になっている人も多いのではないでしょうか?

自然を守ることが大切だという意見も理解できますが、本当の自然を知らずに「自然保護」を語るのはどうかと思います。少し汚いからと池や小川を埋め立てたり、護岸をコンクリートで固めて「綺麗になった」と満足するのではなく、自然のありのままの姿を知ることも大事な自然保護の一環だと思いますがいかがでしょう?

コメント