今回お邪魔した管理釣り場のくろやさんは、水の透明度がとても高く、深さはわずか1メートルほどしかありません。こんな浅い釣り場だと、野鳥が魚を丸ごと食べてしまうんじゃないかと心配になってしまいますよね。でもご安心ください。ここの魚はとにかく大きいので、ペリカンでも飛んでこない限り大丈夫です!
さて、今回の釣果についてです。正直なところ、5匹もバラしてようやく1匹を釣り上げた?….という結果でした。2週間ほど前に訪れたときも、釣果は5匹のみだったので、少し悔しい結果です。前回は水がクリアすぎて、どうやらリーダーを見破られていたように感じたんです。そこで今回は、魚に見えにくいと評判のリーダーを購入し、意気揚々と釣りをスタートしました。
クリアウォーターではリーダーを細くするのが基本ですが、ここの釣り場には大物も多いため、あまり細くすることはできません。強度を保ちながらも目立たないリーダーを選ぶという難しい選択を迫られたわけです。挑戦するにはぴったりの条件だったので、期待も高まりました。
でも、釣りを始めてみると、前回釣れたフライが全然効かない。それどころか、魚がフライを見て避ける始末です。
そんな中、エサやりに来た釣り場の管理人さんが私を不憫に思ったのか、エサを近くに撒いてくれました。すると、魚たちはエサに群がり、狂喜乱舞の状態! まさに「接待フライフィッシング」の様相です。管理人さんの親切に応えようと、まずは1匹を狙い、前回釣れたフライをエサの中に投入してみました。しかし、フライは見事に避けられ、エサにだけ食いつく魚たち。この様子に私も管理人さんも苦笑いを浮かべるしかありませんでした。
3度同じことを試しましたが、結果は同じ。フライを変える決意しましたが、管理人さんはその間も見守ってくれています。次は、ペレットに似たフライを選び、管理人さんと連携してエサとフライを同時に投げ入れる「殿様釣り」を試みました。しかし、またしてもエサだけに集中する魚たち。「もしかしてリーダーを変えたのがいけなかったのか…?」と疑問を感じました。
そこで、前回と同じリーダーに戻し、軽量ニンフにフライを変更して表層を漂わせる作戦を立てました。システムの再構築には時間がかかり、管理人さんはその間も後ろで見守ってくれました。準備が整ったところで、エサに誘われて活性化した魚たちの群れに再びフライを投入。今度こそ! そして、3度目のエサ投入後、ようやくヒット!
「かかりました!」と思わず声を上げると、管理人さんも「おおきいですね!良かったですね!」と嬉しそうに反応してくれ、別の池にエサを撒きに向かいました。
ここからが本番。70cmほどの大物マスは、よく走る走る。釣り上げるのには20~30分ほどかかるのが普通です。他に釣り人がいなかったため、魚は走らせ放題でした。15分ほど格闘を楽しんでいたところ、突然、リーダーが切れてしまい、楽しみは一瞬で終わりました。振り返ると、管理人さんの軽トラはすでに消えており、バラシた瞬間を見られずに済んだのは不幸中の幸いでした。
その後もいろいろなフライを試しましたが、4回も同じようにバラし、釣れるフライも底を着きました。その後3時間程かけかろうじて釣れたのは40cmほどのスレ掛かりの1匹のみ。その日はこれで終了となりました。車に戻り、トランクを開けると、そこには5xのリーダーが転がっていました。どうやら、6xのリーダーを間違えて使っていたのが切れた原因だったようです。(フライのリーダーは5xより6xの方が細い)リーダーが切れたのは、車の中で2週間ほど放置していたせいで劣化したのかと思いこんでいましたが、実際は単なる見間違いによるミスでした。
今回は良い失敗を経験したので、次回はもっと頑張ろうと決意し、足取り重く帰路につきました。
管理人さん「ありがとう」そして「ごめんなさい」
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