エステルラインは、ルアーフィッシングにおいてPEライン、フロロカーボンラインに慣れてきた脱初心者が釣り方の幅を広げるためにマスターしたいラインです。次のステップに向けてエステルラインの選び方について紹介します
エステルラインの特徴
エステルラインはポリエステル(PET)素材で作られたラインで、管理釣り場でよく使われるナイロンラインとフロロカーボンラインの中間の比重を持っています。水なじみが良く、キャストした後、早い段階で水中に沈むのが特徴です。
メリット
- 比重:比重がナイロンより高く、また水なじみが良いのが大きなメリットです。他のラインに比べて水中で直線姿勢なので自分の思った深さにルアーを通したい時に最適です。
- 感度:ナイロンやフロロに比べて伸縮性が少ないため、細かいアタリをしっかり感じ取れます。特に魚のやる気がない時の微妙なアタリをキャッチする際に威力を発揮します。慣れてくると水中でのルアーの動きを捉えられるようになります。
- 音鳴りが少ない:トゥイッチングの様な急激にラインを引っ張る釣り方をしても、PEラインほどの音鳴りがないので、魚が警戒しにくいです。
- 価格が安い:他のラインに比べて安価ですが、劣化が早いため交換頻度は高めになります。
デメリット
- 扱いにくさ:エステルラインは硬めでリールのスプールに馴染みにくく、広がりやすい傾向があります。これが原因でライントラブルが起こりやすいです。扱うには少しコツが必要で、キャスト時のフェザリング(ラインに指を添えて減速する技術)が必須です。また、新品ラインは3日ほどリールに馴染ませてから使うとライントラブルが減少します。他にスプールの径が小さいリールの方がなじみが悪くなります。等々技術面や道具の管理面を怠るとライントラブルが発生しやすい点がエステルラインが初心者には難しいと思わせる要因です。
- 瞬間的な強度に弱い:瞬発的な衝撃には弱いため、強い当たりだとラインが切れやすいことがあります。これを防ぐために、ルアーとエステルラインの間にナイロンやフロロを0.5~1.5m程度のリーダーとして結び、衝撃を和らげます。また、一度伸びたエステルラインは強度が著しく低下するので、早めの交換が必要です。
- 耐摩耗性:フロロカーボン等に比べ擦れに弱いです。
- 強度:一般的ににエステルラインは管理釣り場において数釣りを重視する人に使用されます。また太いと扱いにくい為、高強度の製品が無いです。
ルアーとの相性
エステルラインは万能なラインとも言えますが、特に相性の良いルアーがいくつかあります。
- 0.6g以下ののマイクロスプーン:軽量なマイクロスプーンを表層で引く際、エステルラインの水なじみの良さが深さのキープに役立ちます。
- バイブレーション:PEライン+フロロカーボンラインを使用すると縦に跳ね上がるイメージですが、エステル+フロロカーボンラインだと縦の動きが若干抑えられるので、魚の反応が悪い時にルアーの動きを変えたい際に使用します。
- クランク:ゆっくりとクランクを引くと合わせが決まらない時がありますが、伸縮性が低い分、合わせが決まりやすいです。
- 縦釣り:ゆっくりと引き、また深さのコントロールを要する縦釣りでは、エステルラインとの相性がとても良いです。
エステルライン選びのポイント
- 太さ:おすすめは2.1~2.3lb(0.4~0.5号)
太い物は硬さが目立ち、ライントラブルが多くなることがあります。ライントラブル回避を重視したいならば若干強度不足を感じますが細い方をおすすめします。また、全体的に強度が無いのでリールのドラグ調整をしっかりと行い補いましょう。 - 長さ:80m~200mがおすすめ
特に200mのラインは、100mごとに目印がついているものが多いので、リールに100mだけ巻き、残りは次回の交換用として使うと経済的です。 - 色:基本的には透明なラインを選ぶと間違いありません。トラウトに警戒されにくくなります。ただ、色付きの方が感度がマイルドになる感じがするので、釣り方によっていろいろと試す必要があります。
エステルラインは、その高感度と水なじみの良さから、特に繊細な釣りを求める際に有効です。しかし、扱いには若干のコツが必要なため、初心者の方はナイロンラインから始めて、徐々にエステルラインに移行すると良いでしょう。 エステルラインの特性を理解し、適切なルアーと組み合わせることで、管理釣り場でのルアーフィッシングをさらに楽しむことができます。
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価格面から最も手が出しやすいエステルラインとなります。まずはこれから試してみて徐々に高価格帯のラインに移行するのが良いかもしれません。
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