PEラインは、ルアーフィッシングに慣れてきた初心者が、脱初心者を目指す際にぜひ試してほしいラインです。今回は、管理釣り場でのルアーフィッシングに適したPEラインの選び方や、そのメリット・デメリット、相性の良いルアーについて詳しく紹介します。
PEラインの特徴
PEラインは、ナイロンラインやフロロカーボンラインと比べて非常に軽く、水に浮く性質があります。ルアーを装着しない状態では水面に浮いたままとなります。また強度が有るためラインを細くでき遠投しやすいのが特徴です。素材はポリエチレン繊維を編み込んでおり、見た目は釣り糸というよりもミシン糸のようにカラフルに色づけされていることが一般的です。
PEラインのメリット
- 強度が高い:PEラインはナイロンやフロロカーボンに比べて強度が非常に高いため、細い糸でも安心して使用できます。細い糸を使うことで、より遠くに軽いルアーを投げられるのが大きな利点です。
- 感度が良い:伸縮性が少ないため、魚の小さなあたりも敏感に感じ取れます。これにより、魚が警戒心を持って弱く咥える状況でも、しっかりとあたりを捉えられます。
- 耐久性がある:PEラインは他のライン素材と比べて劣化しにくく、適切な管理を行えば非常に長持ちします。私の場合、月に2回程度管理釣り場で使用し、2年間持ちました。
PEラインのデメリット
- 価格が高い:ナイロンラインやフロロカーボンラインに比べて高価ですが、劣化が少ないため長期的に使用できます。
- 風の影響を受けやすい:比重が軽いため、風が強い日にはラインが風に流されやすく、狙った場所にルアーを投げにくくなることがあります。
- 根ずれに弱い:岩や石などの硬い障害物に擦れると、ラインの繊維が損傷し、強度が一気に落ちるリスクがあります。
- 凍りやすい:冬場の寒い日は、ラインが水分を含みやすいため、ガイドに凍りつきやすくなります。
- ヨリが出やすい:釣りの際にラインがヨレてしまうことが多いので、PE専用スプレーを使用して滑りを良くし、ヨリを防止することが重要です。
- リーダーが必要:PEラインは直接ルアーに結ぶと結び目が解けやすいため、ナイロンやフロロカーボンのリーダーラインを使用します。リーダーを使うことで魚に警戒されにくく、ショックを吸収する効果も得られます。
- 音鳴りがする:トゥーイッチと言ったラインを急激に引っ張る釣り方をすると手中で音鳴りがして魚が逃げると言われています。
PEラインとルアーの相性
PEラインは感度が高く、自ら操作してルアーに動きを与えるタイプのルアーと相性が良いです。以下は、特におすすめのルアーです。
- バイブレーション:フロロカーボンのリーダーと組み合わせることで、ラインを引いた際に上方向にルアーが引き上げられ、上下の動きがつけやすいです。好感度なのでルアーの震動も手元に伝わりやすく、操作感が高まります。
- ミノー:伸縮性のないPEラインは、緩めたラインを一気に引くことで、タイムラグ無くルアーが動く事で小魚が逃げるような動きを簡単に再現できます。
- メタルジグ:管理釣り場ではあまり使いませんが、PEラインの強度のおかげで、重いルアーでも思いっきり投げられます。
- 軽いルアー:PEラインの強度が高いため、非常に細くでき、軽いルアーでも遠くへ飛ばすことができます。
PEライン選びのポイント
- 太さ:初心者には2.5~4lb(0.2~0.4号)が推奨されます。細いラインは飛距離が出ますが、ほつれやすいためトラブルも増えます。最初は0.4号を選ぶのが無難です。
- 長さ:70m~150mのPEラインがおすすめです。150mを購入した場合、リールに75m巻き、残りは次回用に保管しておくのが良いです。
- 色:蛍光色は魚に警戒されやすいため、自然に馴染む色を選ぶのがおすすめです。リーダーを長く取れば改善されますが、投げやすさも考慮し、程よい長さにしましょう。
とにかく飛ばせるPEラインの特徴を理解し、釣りの楽しさをさらに広げてみましょう!
おすすめ
SHIMANO PITBULL 4
著者は管理釣り場から自然釣り場まで多くのシーンで使用しています。価格もお手頃な割にライントラブルも少ない良いラインです。
「メーカ説明の抜粋」
しなやかでソフトなPEライン。
東洋紡(株)の登録商標であるIZANASは、高分子量ポリエチレンを素材とした高強度、低伸度PEライン。繊維が細く、質感も滑らかなソフトタイプ。ラインの表面抵抗が滑らかなので、放出抵抗が少なくキャストの飛距離に貢献。日本原糸・日本製造のライン。
ラパラ ラップラインPE
0.2号と言った細糸にも対応しており管理釣り場で多用するPEライン。価格も手ごろで使いやすいのが良いです。
「メーカ説明の抜粋」
初心者の方からベテランアングラーまで使え、マルチな釣りに対応できる「タフネスで操作性穎脱」なPEライン「ラップ ライン (RAP LINE) PE 」がラパラより登場。 東洋紡の「ポリエチレン繊維 IZANAS (イザナス)」を使用した4本撚り仕様にすることで高い耐摩耗性と耐衝撃性能を実現。 コーティングには「コーティング製法」を採用し、適度なハリとコシでガイド絡み等のトラブルを回避。高感度設計で「着底」や「アタリ」を素早く察知しチャンスを逃さない。
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